実践:高等学校 国語「現代文」

岡山県立林野高等学校にて第3年次 国語現代文「文学的な文章」の授業が行われました。
実践日:平成29年9月21日(木)     授業者:内田 浩文 指導教諭

 

活用したICT Chromebook(ノートパソコン)/無線LAN/短焦点プロジェクター
活用したアプリ G Suite for Education(Google社が提供しているクラウドコンピューティング生産性向上グループウェア)の「Classroom」
ポイント Chromebook:一人一台の端末活用
G Suite for Educationの「Classroom」:ドキュメントシートを共有し、各自の見解を書き込み、意見交換を行い論をまとめる。

指導の流れ -「文学的な文章」

学習課題:

○文章を読んで、書き手の意図や、人物、情景、心情の描写などを的確にとらえ、表現を味わうこと     ○文章を読んで批評することを通して、人間、社会、自然などについての自分の考えを深めたり発展させたりすること。                                               ○文学的な文章を読んで、人物の生き方やその表現の仕方などについて話し合うこと。

学習材 :『舞姫』森鴎外  『こころ』夏目漱石

導 入

●ワールドカフェ形式について確認する。

※ワールドカフェ…何人かの会議での討論のやり方(ファシリテーション)の一形式で、与えられたテーマについて各テーブルで数人がまず議論し、次にテーブルホスト以外は他のテーブルに移動し、 そこのホストから前の議論のサマリーを聞いてからさらに議論を深め、これを何回か繰り返したあとに、各テーブルホストがまとめの報告を全員にする方法。

●「悲恋を描く意図」について、各自の見解を明確にしておく。

 

展 開

●ワールドカフェⅠ(7分)

G Suite の「Classroom」の共有ドキュメントシートに、作者の意図について、各自の見解を書き込み、グループ内で意見を交換する。

●ワールドカフェⅡ(7分)

グループを移動し、共有ドキュメントシートに記入しつつ、グループ内で意見を交換する。

(この間、教師は共有ドキュメントシートに書き込まれた生徒の見解に対して、個別に問いかけや指摘を書き込む)

●整理、準備(7分)

ディスカッションの内容を「Classroom」の別シートに端的に整理し、発表の準備をする。

●共有(10分)

画面に提示して、各チームでのディスカッションの内容を共有する。

ま と め

●反映
 ・各チームでのディスカッション内容の共有から、個人のレポートを修正する。
 (話し手の意見の妥当性を評価しつつ、適宜質問させる)

活用したアプリ

・G Suite for Education

google社が提供しているグループウェアとしても使える統合型のオフィスアプリ。パソコン、スマホ、タブレットなど端末を選ばず快適に使える。本実践では、G Suite for Educationの「Classroom」を活用。「Classroom」メッセージの投稿機能を使って、クラス内で手軽にコミュニケーションを行える。掲示板のように情報交換ができ、新着投稿は Gmail で全員へ通知されるので読み忘れを防止できる。また、課題の配布から回収までをペーパーレス化でき、教師が新しい課題を作成すると、クラスの生徒に一斉に通知される。
教師は各生徒の提出状況を確認し、コメントを添えてフィードバックしたり、採点ができる。

 

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