おかやまICT活用実践事例集

New Education Expo 2018 東京 参加報告

日時 平成30年6月7日(木)~9日(土)
場所 東京ファッションタウン
主催 New Education Expo実行委員会

6月7日(木)
10:00~11:30 「高校教育改革の現状と今後」文部科学省高等教育局長 義本博司
主に大学における教育改革の方向性についての説明がありました。高大接続の話に少し触れられましたが具体的な内容までは踏み込まれませんでした。人生100年時代、Society 5.0の到来に対応する人材育成の推進のため、複数の学部等を設置する大学が「学部等の組織の枠を超えた学位プログラム」を新たな類型として設置できる制度の位置付けなどが検討されていることが報告されました。

13:00~14:40 「1人1台タブレットを活用する~中学校・高等学校における導入・実践事例~」
千葉明徳中高等学校、川崎高等学校附属中学校、大妻中野中高等学校から、1人1台タブレット端末導入までの過程、授業や学校行事での活用状況、反転授業、保守上の苦労などが報告されました。1人1台端末整備はアクティブ・ラーニング推進には欠かせないと発表者が力説されました。コスト面が課題で、生徒1人15万円程度(保守・保険など含む)の自己負担が必要ということで公立校全体に広げていくには、まだまだ多くの課題があると感じました。

15:40~16:40 「情報セキュリティ新時代~標的型攻撃等から教育現場を守るために~」
内田洋行ネットワーク技術推進課より情報セキュリティ脅威の現状、標的型攻撃の手口、パスワードだけでのセキュリティ対策では不十分である現状など詳しい解説がありました。情報セキュリティ研修講座に活かせる最新の内容ばかりで大変参考になりました。

6月8日(金)
10:00~11:40 「校務の情報化による業務改善と教育の質的向上~情報化の効果的な導入と活用のステップ~」
柏市立教育研究所教育専門アドバイザー西田光昭先生のコーディネートで、さいたま市、市原市、静岡市の校務支援システムの導入、運用までのプロセス、導入に係る成果などが報告されました。どの自治体も学校ニーズを細かく聞き取ったり、業者と綿密に打ち合わせを行ったりしたという報告がありました。校務支援システムの導入までは困難なことが多いが、導入後は業務改善に大きな効果を上げているようでした。

13:00~14:40 「教育の情報化に向けての情報セキュリティと情報モラル意識向上のための実践ワークショップ」
内田洋行教員研修チームによる情報モラル教育と情報セキュリティのワークショップでした。情報モラルは生徒に向けた授業、情報セキュリティは教員研修を想定した内容でした。情報モラルでは、(株)LINEが提供している教材を活用して、特に文字だけによる意思疎通でトラブルが起きやすいことを実感させる内容で、効果的な指導に結びつく指導法を学ぶことができました。情報セキュリティでは、学校における情報資産の洗い出しから分類、行動規定に照らし合わせた管理対策などを段階的に考えることができるプログラムで、情報セキュリティ研修に活かすことができる内容でした。

15:40~17:20 「安全・安心な教育のネットワーク構築のために~文部科学省・教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの解説と整備のポイント」
文部科学省情報セキュリティ対策推進チームの高橋邦夫氏より「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」の詳しい解説がありました。セキュリティポリシーの策定に必要な新たな知見を多く得ることができました。

6月9日(土)
10:00~11:40 「子どもたちと考えるスマホ・SNSの安全・安心な活用~自律的な情報モラルの育成を目指して~」
兵庫県立大学竹内和雄准教授のコーディネートで、スマホ、SNSの子どもたちの実態について報告があり、自律というキーワードで指導していくことの大切さを説明されました。小松市の中学生、埼玉県立浦和高等学校、鎌倉女学院高校の生徒からスマホサミット実施の報告があり、学校の取り組みから地域全体への取り組みに広げ、自らルールを作り自分を律することの大切さに気づいたといった発言がありました。大人からの強制ではなく自律を促す指導をしていかなければ効果はあがらないことを改めて実感できました。

13:00~14:40 「実践を通してアクティブ・ラーニングを考える」
次世代型教育推進センター研修協力員による研修成果の発表があり、その後アクティブ・ラーニングとはどのような学びなのかがイメージできる内容のワークショップが行われました。

(岡山県総合教育センター情報教育部 指導主事 伊藤稔文)

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