おかやまICT活用実践事例集

【GIGA取材】井原市立芳井中学校の1人1台端末を活用した実践を取材しました

 

井原市立芳井中学校の1人1台端末を活用した実践を取材しました


【概要】
 井原市立芳井中学校では、4月から生徒一人に一台の端末が配付され、ほぼ毎日、授業等で活用されています。「Chromebookは学びと子どもをつなぐもの」をキーワードとして進めている取組を伺いました。
  活用していたICTは、①1人1台端末(Chromebook)、②教師用パソコン、③大型提示装置(電子黒板機能付き液晶モニター)、④Google Workspace for Education Fundamentals(Classroom、Jamboard、Spreadsheet、Forms)、⑤Chrome cast 、⑥テキストマイニング。


【教育の情報化の推進に関する活用のポイント】

A 教科指導における活用


1 Jamboardで、思考を整理したり、考えを共有したりしている。

・各教科で資料を提示するなど、授業での活用が進んでいる。特にグループ学習で、Jamboardを使って思考を整理したり、考えを共有したりしている。

【保健体育】「マット運動」の学習では、各グループ内で一人一人の演技を動画撮影し、それを再生しながら互いの演技を確認させ、「良かった点」「課題・アドバイス」を個別のJamboardへ書き込ませる。生徒はグループのメンバーから書き込まれた内容を見返すことで他者からの評価を取り入れながら自己の課題を設定し、次時への取組の意欲を高めることができている。

【理科】グループごとに実験結果をJamboardにまとめ、それらを学級全体で共有している。このことにより、活発な意見交流が生まれ、新たな気付きを得たり、理解を深めたりすることに役立てている。


2 テキストマイニングで、振り返りと次時の導入とのつながりをもたせる。

【保健体育】Formsを使用して授業の振り返りを行わせ、集計した生徒の記述をもとにテキストマイニングを行っている。出現頻度の高い言葉や特徴的な言葉を次時の授業の導入で紹介し、そこから見えてきた課題や新たな学びへのヒントを全体共有することで、前時とのつながりを持って授業に臨むことができるようにしている。


3 Jamboardで説明資料を作成。発表はcastで投影して行っている。

【総合的な学習の時間】新入生が見通しをもって1年間の学習を進めることができるよう、3年生が自らの1年次の取組をJamboardにまとめ、1年生に対してプレゼンテーションを行った。発表の際には、Chrome castでタブレットの画面を大型提示装置に投影することで、スムーズな発表が可能となっている。


4 ソフトを使ってタイピングの向上。 

・キーボードを使用して文章等を打つことが多いが、「タイピング」の技能に個人差があることが分かったため、本校独自の補充学習時間(「ななのちから」)を活用し、全学年、週2回タイピング練習を行っている。6月には、「芳井中学校 タイピング技能検定」を実施し、ドキュメントを使用し、3分間で何文字打てるかということにチャレンジさせた。これまでの積み重ねの成果が現れ、速い生徒は、200~250文字打つことができるようになっている。

B 学習環境・校務の情報化


5 生徒は健康観察をFormsに入力している。

・ 朝、登校したら、保管庫へ端末を取りに行く。その後、各自Formsを使って健康観察を行う。入力されたデータはSpreadsheetで集計され、担任や学年団等が生徒の健康状態を素早く把握することができる。


6 授業終了時まで各自で管理するルールがある。

・端末は各自で管理し、授業で活用する。また、授業中も端末を「使用する」「発表する」「話を聞く」とメリハリを付け、使わないときは、机の中もしくは持ち運び用手提げ袋の中にしまい、帰る前に保管庫へ戻し充電するという流れやルールが生徒に定着している。


7 職員朝礼も時間短縮。連絡事項をドキュメントで共有し、いつでも見える、書き込める。

・職員全員がアクセスできる共有ドライブを作成し、ドキュメントを使用して職員朝礼を行っている。ドキュメントには、連絡事項等を打ち込むことだけでなく、共有したり、資料のリンクを貼り付けたりするなどしておき、効率のよい仕組みを整えている。


【まとめ】

 芳井中学校では、一人に一台の端末が配付され、生徒も教師も「ともに学んでいく」という姿勢で取り組まれていることを伺いました。先生方が抵抗感なく使用できていることの要因として、先生方の普段の何気ない会話の中で端末の使用について気軽に話をしたり、有効だった使い方をお互いに紹介したりしていることが考えられます。

 情報担当者の「日々の授業が研修」という言葉の通り、得た情報を自分の授業で活用してみようとチャレンジする中に新たな学びがあることや、「端末を使うことが目的になってはいけない。あくまで端末はツールであり、文房具になるようこれから授業の中に組み入れていくことが課題です。」との言葉が印象的でした。

 

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