水島コンビナートの役割

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■水島コンビナート
倉敷市の「水島コンビナート」は、太平洋ベルトの中の「瀬戸内工業地域」に属しており、瀬戸内海に面した工業地帯です。200を超える工場や製作所が立地していてその広さは、およそ2,500ヘクタールです。石油精製、鉄鋼生産、自動車製造など様々な業種の工場が集まる日本を代表する「重化学コンビナート」です。

■コンビナートの利点
「ENEOS株式会社 水島製油所」は、世界各国から輸入された石油を精製してガソリンなどの石油製品やプラスチックなどの石油化学製品を製造しています。丸いタンクの中には、石油を精製して作られた「液化石油ガス」、通称「LPガス」が貯蔵されています。LPガスは、工場でも広く使用されています。コンビナートは、工場が密集している良さを生かして、パイプを通して近くの工場に燃料や素材を送っています。水島コンビナートでは、万一に備えて大量のLPガスを蓄えています。
色々な業種の工場が集まり、繋がることで石油・電力などのエネルギー供給や機械の修理なども、コンビナートの工場同士で行うことができます。

■海沿いに工場がある理由
どうして海沿いにたくさんの工場が集まっているのでしょうか。理由は、いくつかあります。
・工業用の水が豊富にある
・水島コンビナートがある倉敷市は、一年を通じて安定した気候に恵まれていて波が穏やかである

■水島コンビナートの特徴
水島コンビナートは、高速道路や水島臨海鉄道が近くを通っています。水島港の船舶入港数は日本一です。
工場の緑地化も進んでいます。コンビナートで働く人たちのストレス解消、ホコリやチリが飛び散るのを防いだり大きな音を吸収したりする役割もあります。

動画に関連する本

「「職場体験学習」にすぐ役立つ本 10  工業の職場」森 茂/監修(学研)
「調べる!47都道府県工業生産で見る日本」こどもくらぶ/編(同友館)
「日本の工業 4  鉄鋼業・石油化学工業 」 竹内 淳彦/監修( 岩崎書店)