岡崎嘉平太

動画の内容

昭和47年の日中共同声明によってはじまる、日中友好関係に、ひときわ情熱を傾けた経済人です。岡崎嘉平太は、明治30年、現在の岡山県上房郡賀陽町の農家に生まれました。岡山県立岡山中学校を首席で卒業した岡崎嘉平太は、東京の 第一高等学校、東京帝国大学で学び、日本銀行に入行します。日銀時代の岡崎嘉平太は、ドイツのベルリン、中国の上海と駐在生活で世界情勢への認識を深めました。岡崎嘉平太は、民間航空輸送発展に尽力した人物です。昭和27年、全日空、当時の日本ヘリコプター輸送株式会社の設立に関わり、同郷の美土路昌一社長の下、副社長に就任。ヘリコプターでの輸送に加え、旅客機の導入もはかりました。さらに、昭和36年からは社長として、空の大量輸送時代にふさわしい経営を展開しました。日中友好への取り組みにおいては、経済分野からの交流を提唱し、貿易だけでなく、技術者同士の交流などを進め、日中国交回復に至る道筋をつけました。岡山後楽園のタンチョウは、昭和31年、中国から贈られものです。贈り主は、岡崎嘉平太が、親交をもった中国の文学者・郭沫若(かくまつじゃく)でした。学生時代、岡山への留学経験があった郭沫若は、岡崎ゆかりの地を訪ね、2羽のタンチョウを贈りました。昭和47年9月の日中共同声明の調印で日中の国交が回復。その過程で、当時の国務院総理・周恩来と親交を深め調印後も日中の友好に力を尽くしました。そんな岡崎嘉平太の業績は、岡山県賀陽町にある「岡崎嘉平太記念館」で知ることができます。

動画に関連する本

「岡崎嘉平太さん 岡山県名誉県民」 岡崎嘉平太記念館 

動画に登場する「岡崎嘉平太記念館」について

岡崎氏のご遺族から遺品約7500点の寄贈を受け、生涯とその思想、数多くの功績を次の時代の人々に永く伝えるため、平成13年(2001)8月、岡崎氏の生誕の地岡山県加賀郡吉備中央町に設置された。
企画展・講演会を中心に写真展や出前講座など、様々な催しを行い岡崎氏の顕彰につとめている。

【基本情報】

  • 住所:〒716-1241 岡山県加賀郡吉備中央町吉川4860-6 きびプラザ内
  • 電話番号:0866-56-9033
  • 営業時間:9時00分~17時00分(入館は16:30まで)
  • 休館日:毎週火曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土曜・日曜・祝日を除く)、年末年始(12月28日から1月4日)
  • 入館料:無料
  • ホームページアドレス: 岡崎嘉平太記念館 (okazaki-kaheita.jp)