木質バイオマス発電って、どんな発電?~環境にやさしい岡山の再生可能エネルギー~

動画の内容

火力発電
毎日使っている電気の半分以上は火力発電によってつくられています。火力発電は、手回し発電機では手で回していた役割を、化石燃料をボイラーで燃やし、水を温めてできた高温・高圧の水蒸気が担います。この水蒸気を、タービンという金属の羽根に勢いよく当てると、回転します。すると軸がつながっている発電機のモーターも回転します。火力発電では普通、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料が使われています。

木質バイオマス
岡山県北部の真庭市では別の燃料が使われています。その燃料とは、木質バイオマスです。木質バイオマスとは「木に由来する再生可能な資源」という意味です。山の森を整備したときに切った間伐材や木材加工するときにでる木の皮などです。

真庭バイオマス発電所
木質バイオマスを使って発電を行っているのが真庭バイオマス発電所です。発電所は水を温めて水蒸気をつくる部分と、水蒸気の力でタービンを回転させて電気をつくる部分に大きく分けられます。
水を温めて水蒸気をつくる部分であるボイラーの下の方では、木質燃料がコンベアの上で次々燃やされています。
ボイラーの上の方には水が流れるパイプがたくさん通っていて、熱せられた水が水蒸気に変わります。この水蒸気をパイプでタービンに送ります。この水蒸気でタービン、発電機を回して電気を作っています。

エコな発電
火力発電は、地中に埋まっていた化石燃料を燃やして、空気中の二酸化炭素を増やしてしまいます。バイオマス発電は、木が成長するときに空気中から吸収した二酸化炭素を、発電時に空気中に戻しているだけなので、二酸化炭素が増えているわけではありません。

動画に関連する本

「電気がいちばんわかる本4 発電のひみつ」 監修 米村でんじろう (ポプラ社)
「これからのエネルギーがよくわかる本」 監修 舘野淳/牛山泉 (ポプラ社)
「これからのエネルギーと省エネ」 監修 岡田久典 (さ・え・ら書房)

動画に登場する「真庭バイオマス発電所」について

2015年4月に稼働開始した、バイオマス発電施設です。真庭地域の間伐材など木に由来する資源を燃料にして、電気を作り出しています。「バイオマスツアー真庭」に参加すると、真庭バイオマス発電所をはじめ、地域資源を活用した市内の取り組みを見ることができます。

【基本情報】

  • 住所:〒719-3224  岡山県真庭市目木1−1
  • 電話番号:0867-45-7551
  • 休館日:土曜日、日曜日、祝日、メンテナンスによる稼働停止期間あり
  • 問い合わせ先:【バイオマスツアー真庭】
    0867-44-1100(一般社団法人真庭観光局)