鉄ができるまで~日本の鉄鋼業を支える岡山~
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動画の内容
JFEスチール西日本製鉄所
身の回りには鉄で出来ているものがたくさんあります。金属製品の約9割は鉄からできています。 JFEスチール西日本製鉄所倉敷地区は、鉄を作っているところです。東京ドーム240個分という広い敷地の中で原料の受入から製品の出荷まで行っていて福山地区を合わせると鉄の生産量は日本一です。
鉄鉱石を運ぶ
巨大な船から鉄の原料となる鉄鉱石や石炭を運びます。アンローダーという機械を使って原料ヤードに運ばれます。鉄鉱石と石炭を混ぜて、適当な大きさに固めたら、鉄づくりのスタートです。
製銑工程
高炉は、鉄鉱石から純粋な鉄だけを取り出す設備です。倉敷地区の高炉は世界最大級で3つの高炉が24時間、数十年にわたり動き続けています。燃料となる石炭を加熱してコークスをつくります。高炉の上から鉄鉱石とコークスを投入し、下から約1200℃の熱風を吹き込むと鉄鉱石が溶け、鉄だけを取り出すことができます。この溶けだした鉄を銑鉄(せんてつ)といいます。
製鋼工程
銑鉄はトーピードカーという専用の列車で次の製鋼工程へ運ばれます。銑鉄は固くて脆いので、転炉という設備で、不純物を取り除きます。300トンもの銑鉄を転炉へ注いで上から酸素を吹き込むと、不純物の炭素が取り除かれます。こうして出来上がったものが強くて粘りのある、「鋼」です。
圧延工程
鋼は加工しやすいように約1200度まで加熱炉で温め、サイジングプレスという機械で両端を打ち付けて決められた幅にしていきます。さらに上と下にローラーがついている圧延機という機械を使って鋼を薄く伸ばして薄い板に仕上げます。鋼は、ローラーで挟まれるたびに薄く延ばされます。延ばされた鋼は、巻き取り機でコイル状に巻き取られます。
出荷工程
赤茶色の鉄鉱石が、様々な工程を経て、鉄になります。色々な用途に合わせて加工された様々な製品は、国内はもとより、広く海外にも輸出されます。
動画に関連する本
「未来をつくる!日本の産業5 重科学工業・エネルギー産業」監修 産業学会
「イチからつくる 鉄」編 永田和宏/絵 山﨑克己(農山漁村文化協会)
「ハツラツ鉄学」「ワクワク鉄学」一般社団法人日本鉄鋼連盟(https://www.jisf.or.jp/kids/yomu/index.html)
動画に登場する「JFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区)」について
東京ドーム240個分もの広大な敷地で行っている鉄づくりの現場を見学することができます。1200℃に加熱された真っ赤な鉄の塊が巨大な圧延機で薄く延ばされていく様子をご覧いただけます。大迫力の鉄づくりを体感しよう!
展示ホール「鉄の学び館」では、鉄の不思議や特性を楽しく学んでいただけます。
【基本情報】
- 住所:〒712-8511 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目
- 電話番号:086-448-1300
- 見学時間:9:00~17:00
- 定休日:土、日、祝日、年末年始
- 問い合わせ先:086-448-1300(見学センター受付)
- 料金:無料


