大阪城に岡山の○○が!?〜大阪城と北木島・犬島〜
動画の内容
大阪城の概要と岡山県産の石
安土・桃山時代に豊臣秀吉が築いた、日本一頑丈な石垣をもつ「大阪城」。大阪城の石垣や門には100万個以上の石が使われていて、巨大な石「巨石」が多いことが特徴です。岡山県産の石もたくさん使われていて、巨石トップ10のうち7つが岡山県産の石です(蛸石、肥後石、振袖石、碁盤石、京橋口二番石、桜門四番石、竜石)。江戸時代に徳川家が大阪城の石垣の修復を命じた際、岡山藩主・池田忠雄は、岡山から大阪までたくさんの大きな石を運んで力を尽くしました。
大阪城に使われている、北木島の石
北木島(笠岡市)は、昔は「石の島」として全国的に有名でした。北木島の採石場「石切りの渓谷」では、「北木石」という、光沢があって折れにくい最高級の花こう岩が採れます。現在も採石が続いていて、「石切りの渓谷展望台」から、採石場を見ることができます。
巨石の採り方
昔の採石は全て手作業で、岩盤に穴を開け、火薬を詰めて爆破し、石を切り離した後、「石の目」という石が割れやすい方向に沿って穴を開け、「セリ矢」という工具をハンマーで叩き込むことで、石を目標の大きさに割っていました。機械化が進み、現在は深さ200mまで掘ることができるようになりました。
大阪城に使われている、犬島の石
犬島(岡山市東区)もかつて北木島に負けないほど「石の島」として栄えていました。大阪城の巨石トップの「蛸石」は犬島産の石です。大阪城の石垣の修復には、現在でも犬島産の石が使われています。
岡山県産の石が大阪城を支えている
大阪城の石垣には藩の刻印があり、「藩の刻印広場」等で見ることができます。
動画に関連する本
「大坂城」宮上 茂隆/著(草思社)
「事前に調べる修学旅行パーフェクトガイド [5] 大阪・奈良・伊勢志摩」 日本修学旅行協会/監修(金の星社)
動画に登場する「石切りの渓谷展望台」について
かつて良質な大材が採れることにより全国各地だけでなく海外にまでその名を馳せた北木石(北木島で採掘される花崗岩)は、徳川幕府が再築した大坂城の石垣、日本銀行本店本館、東京駅丸ノ内本屋、明治生命館、靖国神社の石鳥居など、日本を代表する建造物に使用され、北木島も「石の島」として大いに栄えていました。
最盛期127箇所あった石切り場は現在2箇所のみとなり、石切りの渓谷は、今もなお良質な石材を採掘する現役の石切り場を活用した展望台となっております。近年ではその特殊な歴史文化と最大高低差150mの圧倒的な景観に触れられることより日本遺産として認定され、数多くの人と北木島を結ぶ接点としても活躍しております。
【基本情報】
住所:岡山県笠岡市北木島町8703
電話番号:0120-68-2120(鶴田石材株式会社 本社採石場)
営業時間:平日 |12:00~13:00
土日祝|11:00~13:00
※年末年始を除く
料金:中学生以上|1,000円
小学生 |500円
小学生未満|無料
その他:笠岡駅から徒歩15分の伏越港より「金風呂丸」か「大福丸」のカーフェリーに乗船し、北木島の北側にある豊浦港か金風呂港で下船してください。