大きな貨物船はどうやって造っているの?
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動画の内容
貨物船を造る造船所
貨物船は、生活に必要な燃料や食料などを一度にたくさん運ぶことができる巨大な船です。「株式会社新来島サノヤス造船」(倉敷市児島)で、貨物船が造られる様子を、「加工」、「組立」、「建造」の流れで見てみましょう。
1「加工工場」での「加工」
加工工場では、設計図を元に、機械で鉄板を必要な形に折り曲げます。貨物船一隻造るために1万トン以上もの鉄が使われます。
2「組立工場」での「組立」
加工された部品を溶接して組み立てます。溶接は鉄を溶かしてくっつける作業で、狭い場所では機械ではなく職人の手作業が必要です。組み立てられたものを「ブロック」と言います。
3「建造ドック」での「建造」
巨大なクレーン「ゴライアスクレーン」を使って、「ブロック」を船に搭載し、船として組み立てます。ゴライアスクレーンの運転席は地上80mの高さにあり、操縦士には、安全運転のための十分な睡眠と、無線合図等での安全確認による事故防止が求められます。
完成した貨物船を見学してみよう
約1年半をかけて完成した貨物船の「操舵室(そうだしつ)」を見学してみましょう。無線器、内線電話、エンジン制御(スロットルレバー)、操舵ハンドル、コンパスなどの設備があります。
地球にとっても優しい船を造るために
新来島サノヤス造船は、SDGsにも積極的で、環境に優しい船を造る取組も行っています。例えば、「燃費」の改善によるCO2の削減を目指し、プロペラ水流を解析して研究しています。
動画に関連する本
「キャリア教育に活きる!仕事ファイル 17 海の仕事」小峰書店編集部/編著(小峰書店)
「貨物船のはなし」柳原 良平/作(福音館書店)
「 くらしを変えた日本の技術 2 交通・輸送」 国立科学博物館産業技術史資料情報センター/監修(くもん出版)
動画に登場する「株式会社 新来島サノヤス造船」について
創業110年で培われた技術を愚直なまでの真摯な取り組みで顧客満足を優先させた船造りを実践。省資源と地球環境保護を目指して、先端技術を駆使した省エネルギーとCO2・環境汚染削減に取り組んでいます。
【基本情報】
住所:〒711-8588 岡山県倉敷市児島塩生2767番地21
見学時間:午前9:00~9:30
問い合わせ先:086-475-1616(倉敷シーサイドホテル)
料金:無料
その他:倉敷シーサイドホテルの宿泊者限定の造船所見学ツアーです。


