瀬戸内海の食物連鎖
動画の内容
海の問題
玉野市にある渋川青年の家では、目の前に広がる砂浜で地引網漁の体験学習ができます。瀬戸内海はたくさんの魚が捕れる豊かな海ですが、この海にはマイクロプラスチックの問題があるのです。
マイクロプラスチック
海に流れ出たペットボトルやビニール袋は、波にもまれてどんどん小さくなっていきます。しかし、プラスチックなので簡単には溶けたり分解されたりしないので、小さくなったまま海を漂い続けてしまいます。その小さなプラスチックのごみをマイクロプラスチックといいます。
マイクロプラスチックと魚
小さな魚は、マイクロプラスチックを餌だと勘違いして食べてしまうことがあります。マイクロプラスチックは、消化されず体の中にどんどんたまり、体調を悪化させてしまいます。
食物連鎖
生き物同士は「食物連鎖」という「食べる」「食べられる」という関係でつながっています。海の中では、小さな魚を中型の魚が食べます。そして、中型の魚を大型の魚が食べます。そこには、人間も含まれています。例えば、小さな魚がプラスチックごみを10個食べてしまったとすると、体内に入ったプラスチックごみは消化されずにたまります。海の中の食物連鎖で、中型の魚が、小型の魚を10匹食べるとすると、中型の魚の体内にはプラスチックごみが100個たまることになります。そんな魚を人が食べたらどうなるでしょうか。人間の行動で食物連鎖のバランスが崩れ、時として人間に悪い影響が出ることがあります。人間も食物連鎖の中にいる動物の一つなのです。
動画に関連する本
「クジラのおなかからプラスチック」 著 保坂 直紀(旬報社)
「海のよごれは、みんなのよごれ 海洋ごみ問題を考えよう!①海洋ごみ問題について知ろう」 監修 中嶋 亮太(教育画劇)
「たべることはつながること」 作 パトリシア・ローバー/絵 ホリー・ケラー/訳 くらたたかし,ほそやあおい(福音館書店)
動画に登場する「岡山県渋川青年の家」について
研修室、宿泊設備、体育館等を備えた施設です。海事研修では「カッター漕ぎ」や「地引き網」などのプログラムを通じて、力を合わせることの重要性や友達を思いやることの大切さを学ぶことを目的に、県内の多くの小・中学校が訪れる他、シーカヤック体験等の海での活動を主体にした主催事業を開催しています。
【基本情報】
- 住所:〒706-0028 岡山県玉野市渋川2-7-1
- 電話番号:0863-81-8039
- 営業日:※施設点検日等は利用できません。
- 休館日:年末年始(12月28日~翌年1月4日)
- 問い合わせ先:0863-81-8039(岡山県渋川青年の家)
- 料金:施設利用料(1日利用の場合)
小・中学生100円/勤労青少年・高校生110円/大学生・一般400円 ※詳細は施設公式HPをご覧ください。
動画に登場する「玉野市立玉野海洋博物館」について
昭和28年に開館した歴史ある博物館で、瀬戸内海の種を中心とした日本各地の海洋生物を飼育展示している水族館と、貝などの標本を見ることができる陳列館が楽しめます。水族館では、瀬戸内海に春を告げる魚イカナゴや、ままかりの名でおなじみの標準和名サッパなど、瀬戸内海を代表する魚を見ることができます。
【基本情報】
- 住所:〒706-0028 岡山県玉野市渋川2-6-1
- 電話番号:0863-81-8111
- 営業時間:通常9:00~17:00(入館は16:30まで)/海水浴場開場期間8:30~17:30(入館は17:00まで)
- 休館日:水曜日(水曜日が祝日の場合は、翌日の木曜日が休館)、12月29日~31日、1月4日
※休館しない期間 3月25日~4月10日、4月29日~5月5日、7月・8月
※天候等により臨時休館することがあります。
- 問い合わせ先:0863-81-8111(渋川マリン水族館(玉野海洋博物館))
- 料金:
大 人 500円(15歳以上)/小 人 250円(5歳以上15歳未満)
※一般団体
30人以上 1割引/100人以上 2割引/300人以上 3割引
※学生団体(学校行事として教員が引率した高校生以下の20人以上の団体)
保育園・幼稚園・小学校 1名 150円/中学校 1名 175円/高校生 1名 320円