実践:小学校第6学年 理科「電気と私たちのくらし」

新見市立思誠小学校第6学年にて、理科:電気と私たちのくらし を実践しました。
実践日:平成29年2月14日(火)  授業者:田槇 晃 教諭 / 長谷川 一馬 教諭

活用したICT 活実物投影機 / デジタルテレビ
活用したアプリ littleBits / マグネット、ホワイトボード
ポイント ・次期学習指導要領で実施予定のプログラミング教育に関わる実践。
・教科の学習の中で、パソコンを使用せず、プログラミング的思考を育成する。

指導の流れ

学習課題:
電気を効率的に使うため、電気製品はプログラミングによって条件に応じて動作していることに気付き、その組み合わせを論理的に考えることができる。

導 入

● 教師が教室の照明を点けたり消したりする。教室の照明を点けたり消したりするためには、スイッチをON、OFFすることを確認し、その動作は、コンピュータへの命令であることを押さえる。

● littleBitsで照明の仕組みを演示し、ボタンを離すとLEDが消えてしまうことから、どんな命令が必要かを考えさせる。(実物投影機と大型テレビで映し出す。)

● 加えた命令をどのように組み合わせるとよいかをlittleBitsに見立てたマグネットを使ってグループで考える。

●「命令の順番を変えても正確に動作するか」と揺さぶりに発問を投げ掛け、組み合わせ方によって、意図する動作ができたりできなかったりすることに気付かせる。

● 本時の課題を知る。「センサーライトはどのような仕組みになっているかを考えよう」

展 開

● 教室の照明の仕組みと自動で点灯するトイレの照明の仕組みの違いを考え、新たにどんな命令が必要かを考える。

● 児童は動きを感知するセンサーが必要であることに気付くが、littleBitsを使って演示すると、動作はするがすぐに消えてしまうことが問題になり、他にどんな命令が必要かをグループで考える。

● 児童の考えは、温度センサー、一定時間継続の2つに分かれるが、トイレを出てからもしばらくの間点灯していることから、一定時間継続に絞る。

● なぜトイレの照明が自動化されているかを尋ねると、「消し忘れを防ぐため」、「節電のため」という回答が出る。明るい昼間でも自動で点灯することから、「今より節電できる仕組みにできるだろうか」と投げ掛ける。

● 児童は、明るさを感知するセンサーが必要になることに気付き、どのように組み合わせたらよいか、マグネットを活用して、グループで考える。

● 2通りの組み合わせの意見が出され、それぞれ理由を発表する。

● littleBitsで2通りの組み合わせを演示し、どちらも意図した通りに動作することを確かめる。

ま と め

●コンピュータは一つ一つの命令を順に組み合わせて動作していること

●組み合わせ方は一通りではないこと

活用した教材
・littleBits

活用したモジュール
・Power (電源)
・button (ボタン式スイッチ)
・latch (オン・オフ状態をキープする)
・lightsensor (明るさを測るセンサー)
・motiontrigger (動きを検知するセンサー)
・timeout (タイマー)
・led

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