高校生による「プログラミング体験教室」micro:bit編
参加者:小学生(高学年) と保護者 併せて約50名
実践日:平成30年12月15日(土)
実践者:岡山県立玉野光南高等学校 情報科生徒7名 一守 克己 教諭
活用したICT | PC / プロジェクタ / micro:bit |
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活用したWebサイト | Make Code Editor https://makecode.microbit.org/# |
ポイント | ・夏休みに実施した「プログラミング教室Scratch編」に続く2回目の開催(会場:県立玉野光南高等学校)
・課題研究で9月からテキスト作成に取り組み、当日の運営、個別対応まで全てを高校生が担当 |
体験の流れ(120分)
プログラミングのプロローグは、受付後、会場に到着するまでに始まっている。
学習課題:micro:bitで簡単なゲームを作ろう。
導 入
○ 教頭先生と担当の先生から歓迎の言葉、高校生の自己紹介。
● micro:bitについての説明(イギリス生まれのコンピュータ、子どもたちにコンピュータの仕組みを教えるために作られたこと 等)
● micro:bitをプログラミングするWebサイト「Make Code Editor」を検索して開く。(今後小学生が家庭等でも行うことができるようにするため)
展 開
①「ドキドキハート」の動きをプログラミング
● 25個のLEDを使って、大きいハートと小さいハートを作成。その2つを交互に表示し続けるように、反復の命令を与える。
●シュミレーターで確認後、micro:bitにダウンロードし、本体でも表示させる。
②「ビットマン」の動きをプログラミング
● LEDで表示する「ビットマン」の見本(4つの表示が繰り返し表示)を示し、いくつの表示で動いているように見えているのかを考えさせる。
●「ドキドキハート」の課題と同じように、繰り返し動いているように見える命令を与えるように促す。
○ 個別の対応は、今回は5人で担当。全てを教えてしまわないように、タイミングを見計らいサポートに入る。
③じゃんけんゲームをプログラミング
● 小学生には難解な変数や乱数を理解させるために、「じゃんけんのもと」と表現した実物の箱を使って分かりやすく説明することで、理解を促した。
● 試行錯誤して作成したプログラムをダウンロードし、実際に遊んでみる。
●高校生がプログラミングした「相性診断ゲーム」も登場し、盛り上がる。
④まとめ
●自由に作成する時間の後、コンピュータは命令通りに忠実に動作すること、社会生活に活かされていることなどを伝え、プログラミングのすばらしさを伝え、まとめとした。
※時間の都合上実施できなかったが、温度センサーや加速度センサーを使った課題も用意していた。
児童・保護者の感想・アンケート
「プログラミング体験教室では、ビットマンやじゃんけん、ドキドキハートなど、いろんなプログラミングにも挑戦することができて、とても楽しかったです。次回のプログラミング体験教室にも絶対参加したいです。」「マイクロビットはこんなに小さいのにいろいろな機能をプログラミングすれば、遊んだり勉強したりすることができるのがすごいと思った。」「簡単にプログラミングができてとてもびっくりしました。家でもやってみたいです。また機会があれば参加したいです。」「前回も参加しました。高校生の方の適切な応援や説明の仕方も上がっているように思え、成長された感じがしました。ありがとうございました。」「楽しめました。ありがとうございました。補助の方もこまめに回って下さり、メインのお姉さんが面白すぎて、子供がリラックスして楽しめていました。また参加したい。」
アンケート項目、『プログラミングに興味をもちましたか』では「興味をもった」が87.3%(前回73.1%)、『次も参加したいですか』では「参加したい」が88.2%(前回76.9%)という前回を上回る好結果であった。
高校生の感想
大活躍の情報科の生徒7名
新学習指導要領において、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育の充実が図られていることから、玉野光南高等学校では、市内の小中学校の教員と教育委員会に呼びかけ、現状の課題や今後の方向性を共有する情報交換会も実施している。