おかやまICT活用実践事例集

【GIGA取材】奈義町立奈義小学校で1人1台端末を活用した授業を取材しました

 

奈義町立奈義小学校で1人1台端末を活用した授業を取材しました


【概要】
 奈義町立奈義小学校では、1人1台端末を活用した授業づくりを進めるために校内研修の充実に努めています。今回は、4・5・6年生の授業と校内研修を取材しました。
 ICT環境の整備状況は、①1人1台端末(Windows)、②Google Workspace for Education Fundamentals、Office365、③AIドリル(タブレットドリル)、④教材提示装置、⑤デジタル教科書。


【授業におけるICT活用のポイント】

A 4年生【国語】「世界にほこる和紙」


【本時の目標】「はじめ」「中」「終わり」のまとまりごとに中心となる語や文を捉え、文章を要約する。

1 Classroomに課題として、要約文の入力用「ドキュメント」ファイルを配付しておく。

・ノートパソコン活用のルールを町で統一し、教師の指示により端末を開いている。

2 要約文の作り方を全体で確認する。

・教材提示装置を使い、スクリーンに要約文の作り方を映し出し、全体に分かりやすく説明する。

3 300字の文章を200字以内で要約する。

・書く、消す、移動する、文字数をカウントする等、手書きではできない「ドキュメント」のよさを活用している。

4 Classroomに自分の要約文の「ドキュメント」を提出する。

・提出状況の確認や出席番号順の並び替えなどの手間が減る。

5 振り返りをする。

・Formsを使うことで、学びの成果が一覧となり、次時の授業改善や評価にも生かすことができる。

B 5年生【算数】「面積」


【本時の目標】三角形の面積の求め方を考え、説明する。

1 前時の復習をする。

・デジタル教科書をスクリーンに大きく映し、直角三角形の面積の求め方を全体で復習する。

2 三角形の面積の求め方を考える。(個人→グループ)

・個人の端末にJamboardを使った課題を送信し、求め方を自力解決し、グループで交流する。
・自分の考えを色や矢印などを使い、自由に書いたり消したりすることができる。また、複数の考えがある場合は、次のスライドに記述する。

3 全体で交流する。

・自分の考えをClassroomを使って送信することで、一覧として全員の求め方を共有することができる。
・児童の考えを大きく映し出し、図や式を示しながら全体に説明させる。

4 ふりかえりをする。

C  6年生【社会】「戦国の世から天下統一へ」


【本時の目標】自分の学習課題に対して、本やインターネット等を使って主体的に調べ、スライドにまとめる。

1 学習の進め方を確認する。

・教材提示装置を使い、スクリーンに学習の進め方を映し出し、全体に分かりやすく説明する。
・社会科の単元の導入として、自分の疑問を学習課題として設定し、2~3人のグループで解決する。

2 学習課題を解決する。

・教科書や資料集だけでなく、図書室の本やデジタル教科書、インターネット、NHK for Schoolを活用する。
・資料と思考ツールの2画面を駆使したり、グループでスライドを画面共有したりして、情報を整理している。

3 本時の振り返りをする。

D  校内研修会から(成果と課題)

1 学校全体でルールの徹底ができている。

・①ノートパソコンは両手で持つ、②教師の指示で準備や片付けをする、③活動にメリハリを付ける(教師や友達の話を聞くとき、ノートを書くとき、パソコンを使って活動するとき)等、学校全体で授業規律の徹底ができている。そのことにより、ICTの効果的な活用はもちろん、トラブルが少なくなるメリットがある。

2 困ったときは、友達に聞く雰囲気がある。

・送受信の仕方、ローマ字入力の方法等、操作で困っているときは、教師だけが支援するのではなく、周りの友達がすぐにフォローする姿が多く見られた。協力して学習を進めることで、児童同士の人間関係づくりにも役立っている。

3 本時の目標を達成するためにICTの強みを生かす。

・校内研修会では、授業者から「本時の目標を達成するために、○○を活用しました」という説明があった。目的は、本時の目標を達成することであり、そのための手段としてICTを活用するという立ち位置がはっきりしている。

4 発達段階に応じたスキルを明確化する必要がある。

・デジカメでの写真撮影、インターネットでの情報収集、ローマ字入力等、系統的な指導が必要になる。


【まとめ】

 どの授業も、ICTの強みを生かしていることが印象的でした。「一斉学習」では、導入で、教材提示装置やデジタル教科書を活用して、画面に注目させて説明したり、展開では、Jamboardで友達の考え方を共有し、自分の考えと比較や関連付けをしたりして理解を深める様子を見ることができました。また、「個別学習」では、自分の考えを自由に書いたり、色を付けたり、消したりして、思考を深め、整理する様子を見ることができました。
 奈義小学校では、校内研修に外部講師を招き、指導助言を受け、研究授業と協議を繰り返しながら、全員で授業改善を行っています。そのポイントは、管理職や研究主任を中心とした組織的な推進体制はもちろんのこと、チャレンジを大切にしたり、困ったことを一緒に解決したり、良いことを共有したりする教職員の連携も重要であると感じました。

 

 

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