実践:中学校第2学年 国語「漢詩の世界」

美作市立勝田中学校にて第2学年 国語「漢詩の世界」の授業が行われました。
実践日:平成28年10月26日(水)  授業者:長船 充 教諭

活用したICT タブレット端末(グループに2台)/パソコン(教師用1台)/Wivia/電子黒板機能内蔵超短焦点プロジェクタ/スライド式スクリーン/大型モニター/実物投影機(1台)/無線LAN
活用したアプリ デジタル教科書/Digital School Note/Markers
ポイント タブレット端末:グループに2台で話し合いの内容をまとめ、プロジェクタに画面を転送して発表する。
デジタル教科書:コンテンツを拡大表示して説明する。

指導の流れ -「漢詩の世界」

学習課題:
漢詩『静夜思(李白)』に描かれた情景や作者の心情を読み取らせる。

導 入

●デジタル教科書を活用して、前時までの学習内容を復習する。
・漢詩の形式や押韻、訓読文の読み方(訓点)を復習する。

●本時のめあてと学習活動を知る。
・漢詩(『静夜思』)に描かれた情景や作者の心情を想像しよう。

展 開

●ワークシートに書き込みながら、『静夜思』の全体の流れ(内容)を捉える。
・訓読文(一部に空欄あり)を書き下し文に書き改める。
・実物投影機で映された、書き下し文の書き込まれたワークシートを確認する。
・難解語句の意味を確認しながら、大まかな口語訳をする。

●ワークシートに書き込みながら、情景や心情を想像する。
・ヒントカードを利用し、空欄に入る言葉を考える。
・言葉を入れながら、「学習課題」を基に、起句と承句から描かれた情景を、転句と結句から作者の心情を想像し、考えをまとめる。

「学習課題」
1.季節はいつか    4.作者はどこにいるか
2.時間帯はいつか   5.作者は何を見て何と疑ったか
3.どのような天気か  6.作者は何をどのような気持ちで思っているか

●個人で考えたことをグループで交流し、読みを深める。
・空欄に入れた言葉と、その根拠や理由、状況や心情を明確にし、タブレット端末のDigital School Note を用いてまとめる。
・想像した情景を、タブレット端末の Markers を用い、絵画を描いて表現する。

●タブレット端末の画面を大きく映し、グループで話し合ったことを全体発表する。
・ワークシートの空欄に入れた言葉を映写して、その根拠や理由、状況や心情を述べる。
・グループで作成したイメージ画を映写して、説明する。
・語句の意味を中心とした読み取りではなく、情景、作者の心情・行動を想像することが漢詩の理解を深めることに気付く。

ま と め

●本時のまとめを聞く。
・作者は、霧のように白く明るい月光を見て、故郷を懐かしんでいる。
●音読する。
・範読後、一斉読みや指名読み等の音読を繰り返し、漢詩のリズムを感じ取る。

●本時の学習を振り返り、次時の予告を聞く。
・振り返りシートに本時の自己評価をする。
・次時は「春暁」に描かれた情景や作者の心情について考えることを伝える。

活用したアプリ

・Digital School Note
タブレット端末で、手書きでの書き込みや、その移動ができる。カメラ画像の貼り付け、画面キャプチャ等も可能。作成したファイルは自動保存される。

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